新しいエコ照明であるハイブリッドLED照明。どのように活用され、その使用感はどんなものなのでしょうか?
いち早く導入された「みたか紫水園」を訪ねて、お話しを聞いてみました。
社会福祉法人 たま紫水会 常務理事
みたか紫水園センター長
須藤 英一さん
みたか紫水園は、三鷹市にある特別養護老人ホームです。静かな住宅街の中にあるこの施設は、2010年の5月にオープンしたばかり。それだけに最新の設備やノウハウが随所に活用されているそうです。ハイブリッドLED照明の導入もその一つです。
同園センター長の須藤英一さんが案内しくれたのは『談話室』でした。窓からは美しい緑が臨め、絵画なども飾られた落ち着いた一室でした。
この談話室の天井に配されている明かりが、ハイブリッドLED照明でした。
「あまりにも普通で、利用された方も『この部屋にはハイブリッドLED照明使用しているんですよ』とお教えしないと気が付いてくれないんです(笑)。それもあって、紹介文を書いたプレートを付ける予定です」とは須藤さん。
その見た目は、通常に使用される蛍光灯の天井照明とほぼ同じ。LEDランプは蛍光灯型を使用しています。一般的なLED照明では、直接の光がキツイ感じになりがちですが、ハイブリッドLED照明は反射光を使用しているので、そのようなことはありません。
「談話室の名の通り、入所されているお年寄りが訪れたご家族と落ち着いてお話しをされたい時や憩いの場として活用していただいています。明かりに関しては、暗いとか違和感があるとか、そういうご意見はいただいていません。
また、私どもの施設は新しいだけに行政機関や他の施設の方が視察にお見えになります。その際にもこの部屋でお話しをさせていただきます。でも、照明の違いは誰も気が付きませんね。ご説明すると『これがそうなんですか』と感心されます」
このようにハイブリッドLED照明は、違和感なくこれまでの照明に置き換えられています。そしてマイナス面を持つことなく、エコノミー&エコロジーへの貢献をすることができるのです。
「施設自体がオープンして1か月あまりなので、まだハイブリッドLED照明が経費節減の意味でどのくらいの効果があるかは分かりません。ただ、一般の照明と較べてなんら劣るところが無いのは確かですね。今はこの談話室だけですが、将来的には他の部屋や通路などにも導入できればと考えています」。そう須藤さんは締めくくってくれました。
社会福祉法人たま紫水会
指定介護老人福祉施設“みたか紫水園”
所在地:東京都三鷹市